南の島での写真撮影

今回の旅に持って行ったカメラとレンズ。
  • Nikon D3s
  • AF-S NIKKOR 50mm 1:1.4G
  • AF-S NIKKOR 16-35mm 1:4G ED
  • *70-200mm 1:2.8は留守番。
  • LUMIX DMC-ZX1 + WATERPROOF MARINE CASE
  • GITZO basalt GT1840C (ポータブル3脚)
今回は目的が別にあったのと移動が多いので、なるべくカメラ周りの荷物を削った。
クランプラーの肩掛けバッグ1個に収まる程度。
そこそこの重量になるが、フル装備の兵士に比べりゃ羽が生えてようだ。
一日歩き回ってもなんてことない。
カメラあれば撮れたのに!が一番悔しい・・
じっくり写真を取る時間がなかったので、すべて即撮りとはいえ、結構な枚数を写すことができた。

望遠を留守番させたのは、荷物を減らす目的だけでなく、レンズ交換に気が散らないようにするためだった。結果良かったと思う。16-35mmでの写真も撮ったが50mm一本で十分だったかもしれない。西表のジャングルと石垣島の見晴らし台に行った時は、望遠持ってくれば良かった。。。とちと後悔したが、それ以外は出番はなかったと思う。

さて、南の島での撮影で自己満足できる写真を取るには?
  1. 一か所に十分な時間が必要。
    十分な時間・・この長さに限りはない。これは南の島に限らずすべての風景撮りに言えることである。季節、天候、太陽の位置で同じ場所でも全く違う写真になる。
    石垣港に何点も良く撮れた写真が飾ってあったが、カメラマンは石垣在住。
    くやしいから住み込んだのか、もともと地元の人なのかはわからないが、写真に限らず前者は多そうだ。
    波照間で朝焼を撮ることができたが、水平線から登る朝日や日没が綺麗に見えるのは一年の間でも1日あるかどうからしい。そこまで欲張らずとも3日間マジックアワーを待ったが出会うことはできなかった。
    海岸を撮る場合も、沖縄離島のような遠浅なリーフの場合、潮の満ち引きで景色は全く変わる。その瞬間をイメージ通りにおさめるためには、カラー写真の場合シャッタースピードと絞りの組み合わせを変えたり、補正をかけるなど同じ写真を何枚も写す必要がある。
    高性能一眼レフデジカメのラチュードは、RAW現像を前提にこれを助けてくれるが、それには限界もある。
    モノクロで一枚勝負、50mmレンズ一本でノートリミング、数多くの素晴らしい写真「奇跡の瞬間」を残したブレッソンは、生涯のほとんどを撮影にあて、世界中を旅し同じ場所に長い時は何年もとどまったという。
    とにかく一か所に十分の時間をかけなければ、会心の自己満足を撮ることは出来ない。
  2. 驚くほどの日差しの強さ。
    前回の宮古島は2月、終始小雨交じりの分厚い雨雲でそれを感じなかったが、光に強さが半端ない・・波照間島の素泊まり宿のおばさんが、宿泊客を記念にポラロイドで撮り自分用に残しているのだが、「日影でないと写らないのよ・・」と日の当らない場所に立たされた。
    使っていたのは、チェキというとても簡易なポラロイドカメラで、絞りやシャッターの設定は無い。フィルムのラチュードだけで仕上げるタイプ。
    普通写真は順光で被写体に十分光を当てて撮るのがセオリーだが、これだと超オーバーですっ飛んでしまい絵が出ない。その日は快晴ではなかったが、それでも駄目だという。
    試しに日向でD3sを使い、おばさんとうちの娘の2ショットを写してみたが、カメラの露出計が出す数値を見て納得した。
    1/8000秒の超高速シャッターが切れるD3sでもF値開放付近は日中は使えない。
    もちろんISO感度は最低値。
    白い砂浜や海面などではさらに光が強くなる。東京では考えられないF値まで絞り込んでも超高速シャッターとなる。露出が適正でも十分に色がでない・・
    これは真夏の快晴などではもっと激しくなるのだろう。
    人間の目は優秀でこれをある程度補正してくれるが、それでもサングラスなどをかける時もある。南の島の写真撮影では、減光フィルターが必要であると感じた。
  3. 激しい反射
    普段俺は、OAKLEYの偏光グラスを使っているが、これをかけると景色が変わる。
    澄んだ水なら底までよく見え、魚を見つけることができるし、空に浮かぶ雲や山の木々もとても綺麗にみることができる。
    カメラの眼、レンズにはプロテクターをしているが、これはレンズを保護する目的とレンズに直接当たる光の反射を抑えるもの。南の島では強い日差しに空、海、浜、木々が反射している。これをうまく捕えた写真も自己満足できるが、反射しすぎは色がでない。
    上位のレンズに施されるナノクリコートは、内部の反射を抑えるもので、被写体自体の反射をどうこうするものではない。
    南の島に限らず、北国の雪景色も同様、それ以上?となる。
    海、砂、木々、川、積雪の質感をだすには、偏光フィルターが必要だ。
  4. フィルターの準備
    リバーサルフィルム(ポジ)時代のような色温度フィルターは、デジタル時代となり出番は減ったが、減光と偏光は撮影場所によっては必要かもしれない。
    光センサーは、フィルムよりこれに弱いような気もする。
    都内での撮影ではまず出番はないが、次に遠征するまえに揃えてみようと思う。
    レンズの口径ごとに同じものをそろえるのはちと大変なので選別する必要はあるw
    http://www.kenko-tokina.co.jp/imaging/filter/zeta/
嫁用に買ったLUMIX DMC-ZX1にWATERPROOF MARINE CASEをかぶせて、西表でのシュノーケリングの最中、水中撮りしてみた。

ダイビングが趣味なら、ニコノスでも買うとろだが、俺にはこれで十分だ。
同じLUMIXの同モデルであっても世代が違うと、微妙なボタン位置の違いで使えないらしい。
ケースは意外にシッカリとしていてそこそこ高級感もある?
40m防水ならダイビングでも十分使える。

ZX-1には当然?水中撮影モードなどないので、WBなどは撮影済みを調整しなければならない。
何度か試せば最良の設定が解るのだろうが、とりあえずAIモードで撮影した。
サンゴの種類などさっぱりわからない・・テーブルぽいからテーブルサンゴ?

赤いサンゴは深海にしかないらしい。
シュノーケリングでウエイト巻いていなかったので水面に浮いた状態からの撮影となる。
波で上下するので、シッカリ撮れない。

隠れクマノミやウミヘビもいたが動かないサンゴ撮るのが精いっぱいw
動画も撮ってみたけど、色が出てないので省略。
タンクしょって、ウエイト巻きBCで中性浮力(無重(浮)力)キープできれば、接写も可、魚も待ち構えてがっちり撮ることもできる。こんど機会が有れば潜って撮ってみよう・・

シュノーケリングポイント近かくの浜

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